調停や裁判は、“正しい主張を、冷静に、伝える場所”です。…ですが現実はこうなりがち👇
このように感情に任せて書いた主張書面では、どれだけつらい経験をしていても、調停委員や裁判官に“伝わらない”のが現実です。
その「主張」、伝わっていますか?この記事では、通用する書類に必要な項目と構成、感情的NGワードとその回避法、実例つきで誰でも書けるポイントを解説していきます。
調停・裁判用書類の基本構成
まずは「形式」と「内容」を整理しましょう。
📄書類の基本フォーマット
- タイトル(例:調停における主張事項書)
- 氏名・提出日・事件番号など(裁判所の様式に準拠)
- 要旨(何を主張したいのか)
- 具体的事実(何がいつ起きたかを時系列で)
- 結論・要望(何を求めているか)
🔍調停でよく提出する書類の種類
書類名 | 目的 |
---|---|
陳述書 | 自分の体験・主張をまとめて提出する文書 |
主張書面 | 調停や裁判での論点に対して、具体的に反論・説明する文書 |
資料目録 | 添付資料の一覧(通帳コピー・LINEログなど) |
⚠️NGワード&書き方の落とし穴とは?

❌感情的ワードだけの羅列
「ひどい」「つらい」「最悪」「裏切り」などの主観的表現は、法的判断に繋がりにくい
→ ❌例:「夫は最低の人間で、毎日私を傷つけました。」
❌“私の気持ち”だけを書く
あなたの気持ちは大切ですが、調停委員は“客観的な事実”を重視します。
→ ❌例:「私はもう限界でした。涙が止まりませんでした。」
❌あいまいな表現
❌例:「ある日突然、暴言を吐かれました。」
→ いつ? どんな言葉? 証拠は?
✅「伝わる」書き方3つの鉄則

事実は時系列で、冷静に書く
- 「〇年〇月〇日、〇〇という言動がありました」
- → 感情ではなく、出来事と日付で書くのが基本
証拠とセットで主張する
- 「LINEで“〇日に会おう”と書かれたログがあります」
- → 言い分だけではなく、証拠が裏付ける形にする
求める結論を明確に書く
- 「この状況を踏まえ、私は〇〇円の慰謝料を求めます」
- → “どうしたいか”が明確でないと、調停が長引きやすい
📚実例:陳述書の一部サンプル
陳述書(抜粋)
私は、平成〇〇年〇月より、夫〇〇と結婚生活を送っております。
令和〇〇年〇月、夫が第三者(A子)と頻繁に連絡を取っていることに気づきました。同年〇月〇日には、GPSでホテルに向かう様子が確認され、同ホテルの領収書も見つかりました(資料①参照)。夫に確認したところ、浮気の事実を認めました(録音データ:資料②)。
上記を踏まえ、私は別居を決意し、生活費を一切受け取っていない状況です(通帳写し:資料③)。よって、慰謝料〇〇万円、および今後の生活費補填を求めるものです。
✅書類がうまく書けないときの対処法

▶ 書類が苦手でも「型」を使えばOK!
- まずは 事実→証拠→主張 の順でメモする
- それを1〜2文ずつつなげていけば自然と“主張書面”になります
▶ 書類の文言に不安があるなら弁護士に無料で相談を
👉 日本法規情報|無料で書類の添削や相談が可能
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まとめ📌伝わる書類とは、冷静で具体的な“事実の物語”
- 感情的な言葉は心を動かしても、裁判では通用しない
- 「いつ」「何が」「どうなった」かを、証拠と一緒に伝える
- うまく書けなくても、“構成”を守れば通用する書面は作れる
あなたの主張を“伝える”ことが目的です。「怒り」ではなく、「準備」で未来を変えましょう。
📂今日から、あなたの言葉に“法的な力”を宿しましょう。